接着剤を使わない、機械接合という選択
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新品で買った靴やサンダルが、1年も経たないうちにソールが剥がれたり、ストラップが外れたりした経験はないでしょうか。
その原因の多くは、素材そのものではなく、各パーツをつなぐ「接着剤」の劣化です。
合成接着剤は、湿気や熱、紫外線などの影響を受けながら、時間とともに硬くなり、もろくなっていきます。
本体の素材がまだ使える状態でも、接着部分から壊れてしまう。これが、多くの靴やサンダルで起きていることです。
AOTOMORIのサンダルは、合成接着剤にできるだけ頼らず、機械的な接合を中心に組み立てています。
具体的には、次のような方法を組み合わせています。
リベットによる固定
縫製による接合
圧力と熱を使った加工
どれも、単純に接着剤で貼り合わせるだけではない構造です。
機械的な接合は、接着剤だけに頼る構造に比べて、時間による劣化が起きにくいという特徴があります。
毎日履くサンダルだからこそ、見た目だけではなく、「どう組み立てられているか」も大切だと考えています。
AOTOMORIでは、ソールに90%以上のリサイクル天然ゴムを使用しています。
素材そのものの柔らかさや質感を活かすためにも、構造はできるだけシンプルにしたいと考えました。
見える縫い目やパーツの構造も、「どのようにつくられているか」を感じてもらえる要素のひとつです。
大量生産の製品は、構造が完全に隠れていることも少なくありません。
一方で、機械接合を中心にした構造は、どこをどう固定しているのかが比較的見えやすくなります。
それは、「何でできているのか」「どう作られているのか」を、履く人が確認できるということでもあります。
もちろん、機械接合にも課題があります。
製造に時間がかかる
工程が多い
大量生産には向きにくい
そのため、効率だけを考えれば、接着剤中心の製造のほうが簡単です。
それでも私たちは、「長く履けること」の価値を大切にしたいと考えています。
サンダルは、毎日のように履くものです。
だからこそ、短く消費する前提ではなく、できるだけ長く付き合えるものを目指したい。
「なぜ壊れるのか」を考えたとき、私たちは、素材だけではなく、構造そのものから見直す必要があると考えました。
それが、AOTOMORIが機械接合という方法を選んでいる理由です。
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