接着剤を使わない、機械接合という選択
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新品で買った靴やサンダルが、1年も経たないうちにソールが剥がれたり、ストラップが外れたりした経験はないでしょうか。
その原因のひとつが、各パーツをつなぐ「接着剤」の劣化です。
合成接着剤は、湿気や熱、紫外線などの影響を受けながら、時間とともに硬くなったり、もろくなったりすることがあります。
本体の素材がまだ使える状態でも、接着部分から壊れてしまう。
AOTOMORIでは、こうした接着部分への依存をできるだけ減らすため、ストラップをソールそのものに固定する構造を採用しています。
AOTOMORIのサンダルは、ストラップを接着剤でソールの表面に貼り付ける構造ではありません。
サンダルのモデルに合わせて設計されたゴム製のベースには、ストラップを通すための穴と、固定部分が収まるくぼみが設けられています。
組み立ては、次のような工程で行います。
パーツを選ぶ
ソールのサイズやカラー、ストラップのデザインを選びます。
ストラップをソールに通す
専用の工具を使い、ストラップやリボンの先端を、ゴム製ベースの上面から穴に通して下側へ引き出します。
固定部分をしっかり収める
ストラップの先端にあるT字型、またはロック式の固定部分をソールの裏側まで引き込み、専用のくぼみに完全に収まるまで固定します。
こうすることで、ストラップはソールの構造そのものによってしっかり固定されます。
AOTOMORIでは、ストラップをソールに固定する際、接着剤で貼り付ける方法に頼っていません。
ストラップの固定部分をゴム製ベースの内部にしっかり収めることで、構造的に固定しています。
そのため、接着剤の経年劣化によってストラップ部分が剥がれる、という問題を避けやすい構造になっています。
毎日履くサンダルだからこそ、見た目だけではなく、「どのように固定されているか」も大切だと考えています。
AOTOMORIでは、ソールに90%以上のリサイクル天然ゴムを使用しています。
このゴム製ベースには、それぞれのサンダルモデルに合わせてストラップを通す穴や固定用のくぼみが設計されています。
ストラップを後から貼り付けるのではなく、ソール自体がストラップを固定する役割を持つ構造です。
素材と構造を別々に考えるのではなく、ゴム製ベースそのものをサンダルの機能の一部として活かしています。
大量生産の製品では、各パーツがどのように固定されているのか外から分かりにくいことも少なくありません。
AOTOMORIのサンダルは、ストラップがソールの穴を通り、裏側の固定部分によって保持されるという、比較的シンプルな構造です。
「何でできているのか」だけではなく、「どうやって一足のサンダルになっているのか」が分かりやすいことも、私たちが大切にしていることのひとつです。
もちろん、この構造にも製造上の手間があります。
ストラップを一本ずつ専用工具で通す必要がある
固定部分が正しくくぼみに収まっているか確認する必要がある
モデルごとにソールとストラップの組み合わせを正しく合わせる必要がある
単純にパーツ同士を接着する方法と比べると、組み立てには手作業と確認が必要になります。
それでも私たちは、サンダルの構造そのものに意味を持たせることを大切にしています。
サンダルは、毎日のように履くものです。
だからこそ、短く消費することを前提にするのではなく、できるだけ長く付き合えるものを目指したいと考えています。
「なぜサンダルは壊れるのか」を考えたとき、素材だけではなく、各パーツをどのようにつなぐかも重要です。
AOTOMORIでは、ストラップを接着剤で貼り付けるのではなく、ゴム製ソールそのものの構造を使ってしっかり固定しています。
それが、AOTOMORIがこの組み立て方法を選んでいる理由です。
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